自然栽培　谷本さんのディンケル（スペルト）小麦

蒜山の豊かな恵みを受けて育ったディンケル（スペルト）小麦です。

作り手は、まー農園の谷本正寿さん。鳥取県倉吉市の山あいで、農薬や肥料を使わず自然の力で栽培しています。

谷本さんのディンケル小麦は、ひとくち食べるだけでナッツのような芳ばしい香りとコクが広がり、噛むほどに小麦本来の豊かな風味が深まります。県内外のベーカリーやホテルでも愛用されるなど、食のプロからも厚い信頼を得ています。

もっちりとした食感を生かして、パンやピザはもちろん、パウンドケーキ・マフィン・ドーナツなどのふんわりさせたい焼き菓子にも。スコーンやクッキーに加えると、サクッ＆ホロッな口溶けのよい仕上がりに。きび砂糖のようなまろやかな甘さで、レーズンやシナモンとも相性が良いです。

ディンケル小麦のこと

現在主流となっているパン小麦の原種に近い古代穀物で、ドイツ語でディンケル、英語でスペルト、イタリア語でファッロと呼ばれています。

「スペルト＝もみ殻」の名のとおり、固く厚い殻が害虫から身を守り、天候や環境の変化が激しい土地でも肥料なしで力強く育ちます。

その歴史はとても古く、一説には旧約聖書やギリシャ神話にも記述があるのだとか。9,000年以上前にエジプトからヨーロッパへ広まり、近代18世紀まで重要な小麦として広く栽培されていました。

難点は、ぶ厚い殻の脱穀作業が難しいことと、一度に収穫できる量が少ないこと。時代とともに品種改良が進み、脱穀が容易で収穫率の高い現代のパン小麦が普及していきました。

一時は忘れ去られてしまったものの、健康だけでなく環境にも配慮したライフスタイルへの関心が高まる近年、自然栽培のしやすさと栄養価の高さから再び注目を集めています。

ふつうの小麦と、何が違うの？

品種改良された現代の小麦は、外側の殻に多くの栄養素が含まれています。そのため製粉過程でほとんどの栄養が失われてしまいますが、ディンケル小麦は殻の内側に栄養を蓄えているため、製粉しても栄養素がしっかり残ります。

特に、精白したパン小麦に比べて鉄分は約6倍、マグネシウムは9倍と、ミネラル分が豊富。腸内環境を整えてくれる優れた栄養素のおかげで、「お通じがよくなる」という声も。

さらに、ディンケルの良質なタンパク質は消化しやすいうえ、食後の血糖値が上昇しにくい低GI。食後感も軽やかです。一般のパン小麦だと重たく感じる方や、胃腸が弱い方、お子さまにもおすすめです。

ディンケル小麦は、小麦アレルギーを発症しにくいといわれていますが、グルテンを含んでいるため厳密にはグルテンフリーではありません。

アレルギーではないけれど、健康のためにふつうのパン小麦を控えている、という方にもぜひおすすめしたい品種です。

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自然栽培　谷本さんのライ麦粉

谷本さんがディンケル小麦を作る理由

鳥取県倉吉市関金で、減農薬米を中心に栽培している谷本正寿さん。

岡山県と鳥取県の県境にまたがる蒜山にほど近く、昼夜の寒暖差と冷たい水で力強くおいしい穀物が育ちます。

谷本さんが大切にされているのは、

「極力余計な手を加えず見守ること」。

谷本さんの原点は、幼い頃。農薬が原因でお祖父様が身体を壊されたことをきっかけに、農薬の怖さを知ったのだそうです。 「食べるひとが健康になるものを栽培していきたい」 そんな想いが強くなり、農業が軌道に乗ったころ、ディンケル小麦と出会いました。

気候や土壌、肥料に左右されにくいディンケル小麦は、まさに関金の厳しい気候と土地にぴったりな小麦です。自分が農業を始めた目的ともいえる品種に出逢えた、と話す谷本さん。

「私が作ったディンケル小麦を食べて、健康になってほしい」 という谷本さんの想いが込められています。

豊かな風味と香りが、とにかくおいしい、からだが喜ぶ古代から伝わる小麦。
ぜひたくさんの方に楽しんでいただけますとうれしいです。

原材料 ／ 小麦粉（鳥取県産）

内容量 ／ 500g

賞味期限　／　2025.3.14