無農薬 谷本さんの鳥取旭(玄米)

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幻の在来米・鳥取旭が、90年近くの時を経て復活しました。蒜山の恵みを受けて、谷本正寿さんが無農薬で育てたお米です。

鳥取旭は、昭和10年ごろから鳥取県で広く栽培されていました。戦後の食糧不足のなかで、効率よく栽培できるように品種改良が進み、栽培に手間のかかる昔ながらの在来種を作る農家さんは次第にいなくなってしまったのだそうです。近年はほとんど作付けされていなかったため、「幻の品種」といわれています。

時代の流れにおされて姿を消した鳥取旭ですが、その美味しさは、現代のお米にはない風味のよさと味わい深さがあります。粘りが少なく、嫌味のないすっきりとした甘味と噛めば噛むほど増す旨味。玄米は、ぷちっ、もちっとした食感が楽しい食べ心地。大粒で食べ応えがありつつも、食後重くならないので、何杯でも食べたくなるお米です。

白米と同様に、玄米もシンプルに塩むすびでいただくと、最高です。冷めても風味が落ちにくく、粒が大きいためひと粒ひと粒の間にほどよい空間ができて、少々時間がたってもふわっとした食感を楽しめます。

けれども、やっぱりお茶碗によそった炊きたてのごはんがいちばん!おいしいお米は、それだけで最高のごちそうになります。おいしさを噛みしめる、とはまさにこのことかしらと、ひと口噛むごとにじわじわと滋味が沁み渡っていくようです。

 

昔ながらのお米と、いまのお米の違い

近年では、甘くてもっちり&冷めてももちもちの食感が好まれ、ほとんどの品種で「もち米」の性質(アミロペクチン)を含んでいます。

食味の良さを出すためのアミロペクチンは、粘りがあり消化しにくいという難点があります。最近は、アトピー性皮膚炎やお米アレルギーを発症する乳幼児や子どもが増えているそうですが、その原因のひとつに、こうしたでんぷん質の影響が大きく関係していると考えられています。

一方で、現代のお米の祖先である在来種は、もち米ではなく、アミロースというでんぷん質をもつ「うるち米」。糖化しにくい性質でゆっくりと消化・吸収されるため、からだへの負担が少なく、お米アレルギーも発症しにくいといわれています。食後感の軽さは、でんぷん質の違いからくるものだったようです。昔から食べられていた在来米は、日本人のもともとの体質にあっているのかもしれませんね。

 

美味しさの秘密は、土と水とひと

鳥取旭の作り手は、岡山県と鳥取県の県境、蒜山の懐に位置する倉吉市の関金で、代々続く農家を営むまー農園の谷本正寿さん。

関金は、倉吉市街から車で20分ほどの山々に囲まれた自然豊かな地。「日本一水質が良好な河川」に選ばれた小鴨川が流れています。標高300m近くの厳しい寒暖差と、清らかな水、砂壌土という水はけの良い土の恩恵で、昔から美味しいお米ができる米どころだったそうです。

お祖父さまが農薬で体調を崩されたことをきっかけに、「安心安全な食べものを作りたい」と、減農薬・無農薬のお米を栽培されています。現在は、農薬・肥料不使用の古代穀物・ディンケル小麦の生産にも力を入れています。

谷本さんが大切にされているのは、「極力余計な手を加えず見守ること」。

自然の力で昔から地域で作られていた在来種を探していたところ、鳥取旭に出会い、栽培を始めたのだそうです。

農薬不使用、植え付け後無肥料で、鳥取旭を育てています(育苗期間中に有機肥料を散布しています)。

除草剤も使用しないため、手作業での草取りなどたいへんな労力がかかりますが、栽培するうえで困難なことをうかがってみると、「無肥料に適した品種なので、大変ではないですよ」と、谷本さん。稲穂から粒が落ちやすい性質で、収穫前にぽろぽろと籾がこぼれ落ちてしまう難しさはあるそうですが、「安心して食べてもらえるお米をみなさんにお届けしたい」と、真摯にお米づくりに取り組んでいらっしゃいます。

お米作りには、作り手の人柄があらわれるといいます。関金の自然と向き合いながら、谷本さんの情熱から復活した鳥取旭。やさしい旨味がぎゅっと詰まった美味しさです。数量は限られていますが、昔ながらの味わいをどうぞお楽しみください。

 

自然な栽培方法だからこそ、避けられないこと。

殺虫剤など農薬を使わずに自然の力で育っているため、虫が混入している場合があります。

虫が発生した場合は、ざるで濾す、または新聞紙などのうえに広げて、風通しのよい日陰に干すなどして取り除いてください(直射日光に当てると、お米の表面が乾燥して割れてしまいますのでご注意ください)。 米びつには卵が残っていることがありますので、洗浄し、しっかり乾燥させてください。

お米は生鮮食品です。密閉容器に保存し、15℃以下(できれば冷蔵庫の野菜室)での保管がベストです。

 

※虫の混入による返品・交換はお受けいたしかねます。ご理解のうえ、ご購入くださいますようお願いいたします。

 

*お米は生鮮食品ですので、お早めにお召し上がりください。

*直射日光・高温多湿を避けて、できれば15℃以下で保存してください。
 

 

内容量 / 2kg

 

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