Craftsmanship of LAOS

ゆったりとした時間が流れるなかで、「毎日の暮らしに必要なものは自分たちで作る」という生活を続けてきたラオスの人びと。

原料を育てることからはじまり、染料も素材も、自然の恵みを利用して、職人たちがひとつひとつ丹精に製品へと仕上げます。

時間をかけてできあがったものには、均一で整ったものとはまた違う表情で、使うほどに味わいのある風合いに変わっていきます。

急速な開発が進む今のラオスでは、時代の流れとともに、若い世代を中心に手仕事を辞めてしまう村人も少なくありません。

伝統を守り続けていこうとする人びとのていねいな手仕事が、少しでも長く残るように。代々伝わる手仕事を新しい形に発展させながら、CREOLEの米澤さんは、職人や村の女性たちとともに、真摯な物づくりを続けています。

BAMBOO

ー 竹 ー

ラオスの生活に欠かせないのが、竹の道具。酒器や座卓などのインテリアはもちろん、漁の仕掛け、仕事で使う刃物などを収納する入れ物まで、さまざまなものを竹で作ります。

NATURAL DYEING

ー 天然染料 ー

青は藍、グレーは泥など、自然の染料で染めています。
染色後、それらは土に還ります。
野菜や果物に旬があるように、色によっては染色できる季節が限られていたり、経年による色の変化が見られたり。自然の恵みを借りて染めることの魅力でもあります。

WOVEN FABRIC

ー 織物 ー

50もの少数民族からなるラオスは、それぞれの土地に根づいた独自の織物文化があります。
布作りは、近くの畑で綿を育てるところから始まります。もともと機織りは、家族着る服を作るための仕事でした。
今でも、軒先で布を織る女性たちの姿は、ラオスの日常の風景です。