スウェーデンでアンダーウェアのブランドとして始まったTHE WHITE BRIEFS。

クリエイティブ・ディレクターを務めるピーター・シモンソンは、ラグジュアリーブランドなどで活躍した後、2009年に奥様のヘンリエットと共に自身のブランドを立ち上げました。

長くファッション産業に携わるなかで、「肌にいちばん近いものだからこそ、上質で、自分が心地よくいられるアンダーウェアを作りたい」という想いと、マーケティング至上主義の業界に対するアンチテーゼでもあったそうです。

ほとんどのアイテムに最高級のペルー産ピマコットンを100%使用し、独自の糸使いでインターロック編みに仕上げることで、独特のやわらかさとしなやかさ、型崩れしにくい強度が生まれます。その肌触りは、ほっとする心地よさ。

THE WHITE BRIEFSはアンダーウェアですが、一枚着としてデイリーに着るのもおすすめです。

なめらかな布地と、余分な生地を持たせないアンダーウェアの仕立ては、身体のラインをありのまま描きます。

「このTシャツを格好良く着るために、腕に少し筋肉をつけてみよう」と、時には少しの緊張感を身体に与えてくれる。それもファッションがくれる楽しさのひとつかもしれません。

メンズラインはユニセックス。わたし自身、初めて着たTHE WHITE BRIFSは、メンズのロングスリーブTシャツでした。

女性が着てもオーバーサイズになりすぎず、ほどよいボリュームが作る布の流れがとてもエレガント。シルクのような光沢も美しく、Tシャツはカジュアルな洋服、という固定概念が素敵に覆されました。

それ以来このブランドに惚れ込み、長きに渡ってユニフォームのようにずっと着続けています(肌が敏感になったマタニティ期も大変助けられました)。

そして、ブランドの軸でもあるのが、クリーンな生産背景であること。

今でこそ、「サステナブル」であることはさまざまな業界で共通のスタンダードとなりましたが、わたしたちがTHE WHITE BRIEFSに出会ったブランド設立当初、「sustainability = 持続可能性」という言葉は、日本ではまだ辞書的な環境用語。今ほど社会的に浸透していませんでした。

サステナブルな取り組みを行うアパレル企業がそれほど多くなく、GOTS(オーガニックテキスタイルの世界基準)認証が珍しかった時代から、THE WHITE BRIEFS にとってエシカルという倫理観は、誠実なものづくりをするうえで当然の基準でした。

コットンの収穫から使用する染料、流通にいたるまで、製造に関わるひと・環境に配慮し、真摯なクリエイションを続ける THE WHITE BRIEFS。

GOTS認証もピマコットンも珍しいものではなくなった今、ただ「オーガニック」なだけではない品質の高さと仕立ての良さは、一度袖を通すとはっきり違いを感じていただけると思います。

酷暑の日も、大雪の日も、いつもワードローブにはTHE WHITE BRIEFSがいます。アンダーウェアという枠を超えて、季節を問わず毎日着たい洋服です。