茶箱 20kg

¥12,800
税込 配送料はチェックアウト時に計算されます。


静岡県磐田市で、昔ながらの工法を受け継ぎひとつひとつ手作業で作られた茶箱です。

茶箱は、繊細な茶葉の鮮度を保ったまま運搬するため、江戸時代頃から作られていた杉の木箱です。良質な天竜杉を使い、隙間なく貼られた内張りのトタンと節や継ぎ目などに施した和紙が、外部の湿気や臭いを防ぎます。

防湿・防虫・防臭性にすぐれているので、お米や乾物など湿気に弱い食品、デリケートな衣類、カメラなど精密機器の保管にも最適です。大容量の20kgサイズは、レコードの収納にもぴったり。

木目、色合い、和紙の貼り方も、ひとつとして同じものはない一点ものであることも魅力のひとつです。使うほどに変化していく風合いもお楽しみください。

 

美しく丈夫な銘木・天竜杉

鈴貴木工・落合さんが作る茶箱は、国産針葉樹のなかでも木目が美しく耐久性が高いことで知られる天竜杉を使用しています。

浜松市の天竜川流域は、もともとは「暴れ天竜」と恐れられた川の氾濫を治めるために植林が始まりました。古くから林業が盛んで、人の手で計画的に管理された美しい森林が広がる風景は、奈良県吉野、三重県尾鷲とともに日本三大美林に数えられています。

天竜杉は、傾斜があり日当たりが良い地形と温暖で雪もほとんど降らない気候の恩恵で、曲がりが少ない真っ直ぐな木に成長します。年輪の密度が高くて油分が多く、耐水性と強度にすぐれた木材として重宝されてきました。渋い赤身と細かく詰まった真っ直ぐな木目は、良質な杉の証なのです。

さらに、天竜杉のなかでも節が少なく見栄えの美しい根玉を使用することで、美しい艶としっとりなめらかな木肌が生まれます。天竜杉ならではの、心地よい肌触りとやわらかな温もりが手に伝わってきます。

 

茶箱の歴史


明治以降、海外への日本茶の輸出が増加するとともに茶箱の需要が増え、全国各地で茶箱の製造が盛んになりました。

日本茶の主な産地である静岡県では、ピーク時には50軒以上の製造所があったのだそうです。戦後、段ボールなどより軽くて安価な資材の普及や後継者の不在などで、昔ながらの技術を継承する製造所は、全国でも静岡県内の数軒のみに減ってしまいました。

 

鈴木製函所から受け継いだ茶箱作り

「またひとつ、歴史ある製造所がなくなってしまう。ずっと愛されてきた製品だからこそ、若い木工職人の方に受け継いで制作していってほしい。」

磐田市で家具製造に携わっていた木工職人の落合さんは、ある時なじみの機械屋さんから、100年の歴史を持つ鈴木製函所の閉業を伝え聞きます。

明治末期に創業した掛川市の鈴木製函所は、茶箱を作り始めた大正10年からずっと変わらないていねいな物作りで、長く愛されてきました。現代でも手作業でなくてはできない工程が多い茶箱作りは、職人さんの細やかな技や勘が光ります。

鈴木製函所・鈴木清吉さんの技術と、茶箱作りへの想いを受け継いだ落合さん。奥さまとともに、今年5月に鈴貴木工として新たにスタートしました。「先代の歴史や意志を守り繋いでいくために、ひとつひとつていねいに、より良い製品を作っていきたい。」昔ながらの工法を守りながら、ご夫婦二人三脚で真摯に茶箱作りに向き合っていらっしゃいます。


 

外寸 W36 x L51.5 x D41 cm
内寸 W31.5 x L47 x D37.5 cm
 材質 天竜杉・亜鉛鉄板・和紙貼り
ギフトラッピング 不可
Collections: HOME GOODS, 茶箱

茶箱のお取り扱いについて


本製品は、昔ながらの製法でひとつひとつ手作業で制作しております。

  • ご使用前に、トタン部分を固く絞った布巾などでよく拭き、乾かしてからご使用ください(アルコールを少しつけて拭いても可)。
  • 和紙部分が水に濡れてしまうと、剥がれや破れの原因になる場合がございますのでご注意ください。
  • 和紙は箱のふち、継ぎ目や節の部分に貼って湿気を防いでいます。剥がさずにそのままご使用ください。剥がしてしまうと、湿気を防ぐ機能が低下してしまうため、ご注意ください。


こちらの茶箱は保存目的の実用品として作られています。

  • 製品の特性上、小さな傷や凹み、トタンの継ぎ目や溶接の凸凹、和紙のしわなどがある場合がございます。
  • 使用上に問題がない製品に関しましては、商品不良対応は致しかねますのでご了承ください。

こちらの一部の商品は、送料無料の対象外となっております。

 

※ 対象茶箱 1kgは、12,000円(税込)以上送料無料の対象です(北海道・東北・沖縄エリアを除く)。

※ 茶箱 1kg
(60サイズ)
茶箱 5kg
(100サイズ)
茶箱10kg
(120サイズ)
茶箱20kg
(140サイズ)
北海道 1,300 1,760 2,170 2,560
東北 1,010 1,460 1,690 1,940
関東・信越 820 1,280 1,500 1,760
北陸・東海 710 1,160 1,400 1,660
近畿・中国
四国・九州
620 1,070 1,320 1,560
沖縄 960 1,460 1,710 1,975