レンテン族　風呂敷

藍染で知られるレンテン族の女性たちが、手仕事で作り上げた風呂敷。

大切なものをまとめたり、マイカップやカトラリーを包んで持ち運ぶのにも。使い込むうちに変わる風合いも、楽しんでいただければうれしいです。

ラオス北部の山岳地帯に暮らすレンテン族。中国南部から渡ってきたとされ、50もの少数民族からなるラオスのなかでも、特に人数が少ない民族です。

少し前まで、村人はみな自分たちの手で作った藍の衣服を着て、自給自足をしながら生活を営んでいました。時代の流れで村の姿も変わりつつありますが、今もなお、独特の文化の香りを強く残しています。

「レンテン」は、「藍染」のこと。その名のとおり、古くから藍染は、彼らの生活そのものでした。昔から伝わる製法で手間と時間をかけて、家族や大切なひとのためにすべて手作業で染め織り上げます。家事や農作業の合間は、手を休めることなくひと針ひと針、自由に、熱心に、刺繍を縫って生活を紡いでいます。

何十回も染め重ねた黒に近い藍色は、レンテン族ならではの色。力強い素材と、おだやかでやわらかな刺繍には、均一な美しさとはまた違った、おおらかな楽しさがあります。

生成と濃藍の2色。

CREOLE

テキスタイルデザイナーの米澤里絵さんは、2013年にCREOLEの活動をはじめました。米澤さんが企画し、ラオスとその近隣国の職人や民族の女性たちと製作しています。

おおきな発展のなかにあるラオスでは、消えてゆく手仕事もあれば、姿を変えて受け継がれているものもあります。古くから伝わる、貴重な手仕事がいつまでも残るようにと、継続的な関係を築きながらものづくりを続けています。

ラオスで日常的に使われているものや、米澤さんが村の女性たちとともに一から作り上げた新しいもの。どちらも、おだやかな生活のリズムから生まれる、プリミティブな美しさが魅力です。